虫歯について歯はなぜ溶けるのか?
ズバリ!酸によって溶けるのです。 なぜお口の中に酸が出来るのか? ズバリ!お口の中に住み着いている細菌がショ糖(砂糖)を分解して作るのです。 砂糖はあまり食べないんだけど? ズバリ!炭水化物 → 砂糖 → 酸という経過をたどりますので直接砂糖を食べないことは関係ありません。 というわけで、 細菌により産生された酸(pH4程度)がまず歯の表面をすりガラス状のザラザラした表面に変えてしまいます。(いわゆるC-0) ※余談ですが、胃液のpHは1〜1.5ですので、虫歯菌の作る酸の100万倍の濃度です。簡単なうがい程度では歯は守れません。二日酔いの際にはくれぐれもご注意を!拒食症でもどし癖のあるかたは奥歯がボロボロの方が多いです。 ザラザラした面には食べかすや細菌が付着しやすくなり(ツルツルのガラスには鉛筆で何も書けないけどすりガラスには鉛筆で文字が書けることと一緒です)、いわゆる歯垢が停滞し歯の内部を溶かし始めます。(いわゆるC-1) 歯そのものが溶け始めると、溶けた歯そのものに細菌が住み着き始め(ミカン箱の中の腐ったミカンと同じで放っておくと箱ごとダメになりますよ!)もう歯ブラシをいくら頑張っても虫歯は大きくなるばかり。歯科医師の治療が必要になって参ります。(いわゆるC-2以降) ![]() では、どうやって歯は守られているのか? ズバリ!唾液によって守られています。自浄作用によりある程度の歯垢は洗い流され、pHが中性よりに戻され(食事が終わってから20分程度で歯が溶けないpHまで戻ります)、更に再石灰化という歯の表面の修復が行われているのです(唾液最高!)。 ![]() 有名なステファンカーブ ですから、常に飴やガムを口に入れている人は、常に歯の溶けるpHが維持されてしまい、いくら治療をしても追いつかないくらい虫歯が出来てしまいます。絶対に止めて下さい! また、料理を仕事にされている方は、事あるごとに味見をしなければならず、同じように歯の溶けるpHが維持されてしまいがちで虫歯がひどい方が多いです。よく口をゆすぐなどして気を付けて下さい。 ![]() というわけで、 1.決められた時間通りに食事をすること。 2.歯垢が停滞しないようにキチンと歯磨きをすること。 3.歯磨きが出来ない状況なら、必要以上に口をゆすいで歯を洗うこと。 4.フッ素の入った歯磨き粉を使用して、歯の再石灰化を助けること。 などに気を付けて、虫歯を予防し、歯科医院での治療を受けなくて済むようにしましょう。とはいえ、定期健診などで常にチェックするためには、最低でも半年〜1年に1度はお口の中のクリーニングもかねて歯科医院に通うことをお奨めします。
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